振り込め詐欺4-劇団型 振り込め詐欺

 現実的には,こういうパターンがドンドン増えているということだから,困るわけです。



振り込め詐欺 久喜で1020万円被害−−男女7人が息子、警察官など装う /埼玉

 23日午後2時半ごろ、久喜市の会社員男性(62)方に男の声で、泣きながら「交通事故を起こしちゃった」と電話があり、途中で弁護士を名乗る男に代わり「息子さんは警察に逮捕された。保釈金200万円を振り込んでほしい」などと要求された。男性は別居している会社員の二男(31)の事故と思い込み、23日午後3時〜24日正午、5回にわたり、指定口座に現金計1020万円を振り込んだ。久喜署が詐欺容疑で捜査している。
 調べでは、男性は指定された携帯電話に連絡をとっていたが、電話口には「息子」「弁護士」「警察官」「被害者」などを装った男6人女1人が出たという。24日、二男と連絡がとれだまされていたことに気づいた。【斎藤広子】

12月25日朝刊 
毎日新聞) - 12月25日16時25分更新




 余りにも被害が多く,神戸県警が市民に呼びかけている。



 県警は二十四日、おれおれ詐欺架空請求詐欺などの「振り込め詐欺」で一一〇番での被害通報受け付けを始めた。多くがだれにも相談しないまま被害に遭っていることから、『振り込む前に一一〇番』をキャッチフレーズに掲げ、通報を呼び掛けている。振り込め詐欺で一一〇番通報を呼び掛けるのは全国初という。
 おれおれ詐欺で犯人側は電話で突然、家族が事故に遭った―などとでっち上げ話を告げ、被害者を興奮状態に陥れようとする。これに対し、被害者に一一〇番通報で落ち着いてもらう狙いで、振り込んだ後でも、銀行口座取引を凍結して被害を食い止めたケースもあることから、積極的な一一〇番受け付けを決めた。
 県内では今年一―十一月、振り込め詐欺被害は計六百九十八件、計約八億五千七百万円に上り、おれおれ詐欺は百七十件、約三億八千八百万円と半数近くを占める。
 県警は、県内の銀行やコンビニエンスストアなどにキャッチフレーズの入った依頼文を配布。鉄道会社にも駅や電車の放送で注意の呼び掛けを要請し、被害防止を進める。


 ということで,振り込め詐欺らしきものに会いかけても,通報して欲しい,事件の続発を防ぎましょう,ということですな。要するに,被害届けを出す人は,氷山の一角であり,実際の被害はかなり多いのでは...ということです。